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国でしている仕事といえば、今のところはまだ勉強のために、
いろいろ見回っているということくらい。
時期が時期なので、有事だといえる状態になることも、ありますけれど、
本格的に動かないといけない急場になることもなく。
会議室を見回るのと同じように、国内で目立つ方たちの離れのお部屋も、
こそりと覗いてみて・・・。
可愛いお部屋を持たれる方。
整然としたお部屋、雑然としたお部屋、妖艶なお部屋。
その中の一つ、そのお部屋は・・・。
清涼という言葉が、よく似合う。
僕にも馴染みの深い、ムロマチ風の佇まい。
同じ部署の先輩で、『お母さん』と呼ばれては、慕われている方。
・・・ハジメ殿。
穏やかなご様子ですが本来は、冷徹無比な剣客であるらしく。
しかしまた文なども嗜み、小さな生き物へも思いを馳せる、繊細な方。
その方のお部屋に、展示してあった文で、懐かしい名前を発見し。
また、自分が描かれているのだろうな、という記述を発見し。
思わず、小窓越しに・・・、話し掛けてしまいました。
聞くとその文は、競売によって落札された、ものだという。
僕が去った其れからの世界で、あの子が・・・望んだもの・・・。
・・・僕の面影を・・・残す事。
「お辛いようでしたら、文を部屋から下げることも、出来ますが。
いかが致そう?」
遠慮がちに尋ねて来られるハジメ殿に、僕はかぶりを振って答えました。
「いいえ、あれはあの子の記憶。そして僕の記録でもあります。
あの子の望んだことなら、どうぞ其のままに・・・」
なれば其の侭に、と控えめにお返事下さるハジメ殿に、
感謝を込めて頭を下げました。
そして、其れからはお茶を点てながら、軍務のことですとか・・・。
お互いの身の上を、話してみたり・・・。
互いに、似た感じの主に仕えているものですね、と、少し笑って。
気がつくと、ドクターが帰る時間に近く、なってしまっていました。
夕食の支度が遅れると、あの方は臍を曲げるから・・・。
楽しかった時間の御礼と、長居の非礼を詫びると、快く送り出して、
下さいました。
また明日、軍務の執務室で会いましょう、と。
雪が降って、ひとひら、ひとひら。瓦屋根に積もっていました。
屋敷に戻っても未だ、ドクターは帰って、おられなかったので、
夕食の仕込みだけを行うと、手紙をしたためました。
宛名のない手紙です。
あの子の望んだ恋では、なかったのかも知れない、其れでも・・・。
愛して、慈しんで、導いて、貶めた。
僕の過去の罪。明るい笑顔が、よく似合っていた、風を纏った少年。
◆
後日、軍務室にてディルオンス殿に、その日のことを話すと。
「ハジメさんも可愛らしい方だろう」と言われました。
んん、可愛らしいの、でしょうか?
僕には物静かで玲瓏とした、凛々しい方であるように、思えましたが。
・・・ふふ、きっとお付き合いして行くうちに、そういった面も、
お見せになっていただけますね。
「カリン君と並べたら、二人で茶でも飲んでそうだ」
・・・・・・はい・・・。
その通りです、延々と二人で、お茶を飲んでいました・・・(汗)。
人様の流麗な筆致で、自分のことを描写されるというのは、何といいますか、
うん・・・、照れます・・・、ね・・・。
其れと同時に、あの子にとって自分は、そういう存在であったのだな、と、
思いました、・・・ね。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。