忍者ブログ
うつつ世とまどろみの境を泳ぐ、とある妖の手記・・・らしいもの
 32 |  31 |  30 |  29 |  28 |  26 |  27 |  25 |  24 |  23 |  22 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて、とりあえず褌は脱いだものの、女性物の下着なんて、持って居る筈がない。
かといって、何も履かないまま過ごす訳にも、いかない訳で。
こういう時は女性に、買い物に付き合っていただくと、良いのだろうけれど、
・・・こんなこと・・・、誰にどう頼めばいいのか・・・。
それじゃなくても、女装趣味者と思われる事が、多々あるというのに。

そんなふうに鬱々と歩いていると、王宮からやはり疲れた表情のAYAKI殿が。
顔を見て一言、「ぱーっと遊びたい!」と。
よほど精神疲労がたまっているらしい。

その瞬間、そうか! と、閃いた。
この方ならば、僕がこのような格好(←メイド服)をしている理由も、
ドクターの悪癖も知っている。
なので、意を決して、お願いしてみた。

「あ、あの。AYAKI殿。ちと・・・お願いが・・・」
「ん? なぁに?」
「その・・・い、衣料を買う・・・のに、お付き合い願いたく、というか・・・」
「服を買いに行くの? いいねぇw」
「そ、その・・・! ・・・じょ、女性物の下着、というのは・・・!
何処で売っている、どのようなもの、なのでしょう・・・っ!!」
「!!!!!! つかぬ事をきくけど・・・誰のだい?」
「あぅ、その・・・、ええと・・・(スカートをきゅ、と掴み)」
「あー・・・あはははは 分った分った(笑)」

何とか、理解していただいた、ようです(涙目)。

そして連れて行っていただいた衣料品店は。
様々な色や模様の、お手拭きのようなものが、沢山並べてあって。

「して、下着はどちらに?」
「あ!カリン君、これ可愛いよw ほら、これーwwwつ▽」
「はい、とても可愛らしい・・・、ええと、お手拭き、ですね?
(何だろう・・・と伸ばしてみる)」
「ね?伸びるでしょw」
「・・・え? 下着、です、か?(びよー・・・・・・・・・・ん)」
「ん?そうだよ?」
「!? え!? これは・・・・履く分、ですか!!?」

明らかに・・・、大きさ的に、無理でしょう!?
いや伸びるとか伸びない以前に、入らない・・・というか・・・、
隠れない・・・というか(ごにょごにょ)。
どうやら女性はこの大きさでも隠れるらしい。
・・・うん、だとしたら僕も何とか、自信を持って良さそうですね。
(↑男女七歳にして席を同じくしない育ち)

さすがに、困惑している表情を見て取ったのか、『防寒対策用』らしい、
臍くらいまである下着の売り場に連れて行って下さった。
なるほど此れならばなんとか、きちんと収まってくれそうです(ほっ)。

AYAKI殿とお揃いで買おうということになり、
『はいれぐ』というものを買いました。
これでしたら普段の褌と、あまり変わらない履き心地です。
ぴったりとくっついて来るので、運動用のサポーターを付けている気に、
なりますね。

其れから店の前でひと休み。
AYAKI殿は、ジンジャーハニーティと、僕がアップルティ。
チョコレートケーキと、チーズケーキを、一口ずつ交換して。
「うわぁ…凄くテンションあがっちゃったw
普通の女の子たちが、連れ立ってお買い物にいく気分、わかるわぁ」
と、AYAKI殿。
「僕は男ですよ?」と聞き返してみると、何だかくすくすと笑われた。
何だろう・・・??(首傾げ)

気付いたらドクターから連絡が入っていた。
しまった、もう結構な時間か、と思ったけれど、
『今日は帰らない』という連絡だった。
薬の調達に出たところ、大雪で交通機関が、凍結してしまったらしく、
今晩は現地で寝泊りするという。
なので下着の調達に着ている旨を告げ。

「何で下着なんだ?」

ちょ! 指示したの、貴方、貴方!!

「あぁそういえば、履けと言ったか」

・・・・・・・・・・・・(倒)。

気を取り直して、二人でいるところの写真を、送付してみると、
(この『けいたい』という、魔導力式連絡端末は、本当に便利ですね)

「なんなんだこの乙女二人は・・・」

・・・乙女?
乙女と言えるのは、AYAKI殿だけだと思うのですが。
何か見えない存在でも、同席しているのでしょうか(霊??)。
まぁ気にせずに、お揃いの下着を購入したことを、告げました。

「お揃い・・・だと!?」

ふみ? なんだか妙に取り乱したような、お返事?
ドクターのこんな反応は珍しいです。
正面では、嬉しそうな顔をしたAYAKI殿が、「勝ったね! カリン君!!」と、
はしゃいでおられました。
・・・勝ったのでしょうか。
よくわからないけれど、それはとても良いことですね・・・♪

その後は、ケーキを食べながら、色んなお話。
「勘の鋭い女は、幸せになれないのよねぇ」
「鈍臭くて無神経な男も、なかなか上手くいきませんよ」
ひょっとして僕たち、性別が逆だったほうが、幸せになれたのでしょうか(汗)。
「ロマンスが欲しいーっ!」と叫ぶAYAKI殿。
僕の話を『惚気』とか言っていましたが・・・。
・・・・・・、ロマンスと呼ぶには、少々命懸け・・・ですよ・・・?

ふふ、楽しい時間を過ごすことが、出来ました。
AYAKI殿のお気持ちも、少しは慰めることが出来ていれば、良かったのですが。

ロマンスなどは焦らなくとも、充分魅力的な方なのですから、
好きなことをされて輝いていたら、その輝きに惹かれる方が現れます。
焦って、自分を殺してまで相手に媚びても、何れ輝きは失われ、
死んだように生きることになって、生来あった内面的な魅力も失ってしまいます。

きっとAYAKI殿には、AYAKI殿にお似合いの幸せが、ある筈。
今、僕がこう見えてもそれなりに、幸せであるのと同じように。
他人とは決して、同じ形にならない幸せだって、あるものですよ・・・。

・・・あぁ本当に、楽しかった(微笑)。
今度は下着でなく、ちゃんとした衣料品を買うのに、お付き合い願いたいものです。
男物・・・のね・・・(ふふ(黄昏)。

さて、今日はドクターが凍えながら、帰ってくるはずですね。
今日こそビーフシチューを用意しよう。
あぁその前に・・・、暖かいお風呂かな・・・(ぱたぱた)。

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
自己紹介
HN:
伽藺(カリン)・クイン
性別:
女性
職業:
アッシュ医師の妻/ナハリ軍務補佐官
趣味:
家事、お茶、お喋り
自己紹介:
医師アッシュ・クインの妻である柳の樹妖。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。

性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。

ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。

お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
来客
[07/10 威紺]
[07/06 ティーラ]
[06/24 威紺]
[06/23 ティーラ]
[06/23 威紺]
金魚鉢
ぼくの金魚鉢
ブログ内検索
バーコード
Copyright ©  +日々徒然+  All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Template by tsukika忍者ブログ [PR]