うつつ世とまどろみの境を泳ぐ、とある妖の手記・・・らしいもの
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魂だけの存在となり、遠くの地に住まう鳥人に匿われていた青年が、樹妖となって蘇るまで。
『居候』の、『還る』場所を探すための、旅路。
◆6/19◆
雨のそぼ降る窓辺に佇み、灰色の空を見上げる。
体の内側から感じる嘆き・・・、最近ずっと聞こえる声・・・。
『かえり・・・たい、・・・の?』
ずっと『消えたい』と、願い続けていた『彼』。
それが最近は 『還りたい』と、思うようになって来たらしい。
それが良い事なのか、悪いことなのか・・・。
けれど『彼』が願う以上、同化している自分にも、
影響が来ることは否めない。
『ん・・・わかった。還ろ・・・っか・・・』
◆6/30◆
長い長い雨が止んで、気候はすっかり夏。
「じゃあ、旅行の準備だね。お店のことは綺紅に任せて・・・」
◆
『 ~ 店主は留守にしております
ご用件は店番のピーピーまで ~』
紅色の小鳥がカウンターに停まっている
「お弁当ですか? それともお洋服?
ご主人はんはおへんけど、わっちが何でも聞きますえ!」
・・・小鳥は張り切っている。
◆7/1 フェリアス/リカルド◆
「ここ・・・なの?」
内からの声に耳を澄ませる。
聞いた話では活気のある、温泉街ということだった。
しかし実際に見る街並みは、倒壊した建物に瓦礫の山・・・。
「それでも、ここなんだね」
見慣れた居城は、無いけれど。頷く気配を感じる。
「じゃあまずはここに、寝泊りの支度を整えよう」
◆
テントでの寝泊りも、苦痛じゃない気候に、なっていたことが、
幸いだった。
狭い空間の中で、ランプの灯を頼りに、地図を広げる。
「それで・・・次は何処に、『還り』たいの?」
雨のそぼ降る窓辺に佇み、灰色の空を見上げる。
体の内側から感じる嘆き・・・、最近ずっと聞こえる声・・・。
『かえり・・・たい、・・・の?』
ずっと『消えたい』と、願い続けていた『彼』。
それが最近は 『還りたい』と、思うようになって来たらしい。
それが良い事なのか、悪いことなのか・・・。
けれど『彼』が願う以上、同化している自分にも、
影響が来ることは否めない。
『ん・・・わかった。還ろ・・・っか・・・』
◆6/30◆
長い長い雨が止んで、気候はすっかり夏。
「じゃあ、旅行の準備だね。お店のことは綺紅に任せて・・・」
◆
『 ~ 店主は留守にしております
ご用件は店番のピーピーまで ~』
紅色の小鳥がカウンターに停まっている
「お弁当ですか? それともお洋服?
ご主人はんはおへんけど、わっちが何でも聞きますえ!」
・・・小鳥は張り切っている。
◆7/1 フェリアス/リカルド◆
「ここ・・・なの?」
内からの声に耳を澄ませる。
聞いた話では活気のある、温泉街ということだった。
しかし実際に見る街並みは、倒壊した建物に瓦礫の山・・・。
「それでも、ここなんだね」
見慣れた居城は、無いけれど。頷く気配を感じる。
「じゃあまずはここに、寝泊りの支度を整えよう」
◆
テントでの寝泊りも、苦痛じゃない気候に、なっていたことが、
幸いだった。
狭い空間の中で、ランプの灯を頼りに、地図を広げる。
「それで・・・次は何処に、『還り』たいの?」
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自己紹介
HN:
伽藺(カリン)・クイン
HP:
性別:
女性
職業:
アッシュ医師の妻/ナハリ軍務補佐官
趣味:
家事、お茶、お喋り
自己紹介:
医師アッシュ・クインの妻である柳の樹妖。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
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