うつつ世とまどろみの境を泳ぐ、とある妖の手記・・・らしいもの
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
異大陸からの旅行者、ルリイロのトリと妖狐の仔
◆
「マリアン・・・」
混ざり合う情報の渦の中から、少しずつ記憶を紡ぎ出して行く。
『彼』・・・いや『僕』の最後の地。
「マリアンルージュ・・・か」
次の目的地は決まった。
彼の地に向かい、そこで最後の『カケラ』を所持する女性に、会いに行く。
そうすれば分割された筈の自分は、再び一人の人として統合し、
失った記憶や人格を取り戻す・・・ことになる。
・・・上手くいけばの話だが。
「あの方は今でも、待っているのかな」
「そうですルね・・・」
白狐がぽつりと語る。
預けた『部分』の影響なのか、先ほどまでよりは少し、物静かになっている。
「ボクがたまに送る思念は、受け取っておられたようですルから、きっと
ご健在なのでしょう・・・と思いますル」
◆7/4 プリエスタ/首都
過去の記憶が、ある程度戻ってからの視界は、妙に新鮮だった。
現在士官している国も、過去の記憶や思い入れが戻ったものだから、どうしても
少しは見て回りたい衝動に駆られる。
懐かしい老舗の茶屋・・・、この店を見て自分も、茶屋を開きたいと思った。
そして新しい喫茶店。小さな店ながらも、従業員たちには元気に、働いている。
長居をするつもりは無いが、立ち寄るもの悪くないと思った。
そして、街角で見かけた、懐かしい紅の髪。
戻って来たんだな、と・・・改めて実感した。
「マリアン・・・」
混ざり合う情報の渦の中から、少しずつ記憶を紡ぎ出して行く。
『彼』・・・いや『僕』の最後の地。
「マリアンルージュ・・・か」
次の目的地は決まった。
彼の地に向かい、そこで最後の『カケラ』を所持する女性に、会いに行く。
そうすれば分割された筈の自分は、再び一人の人として統合し、
失った記憶や人格を取り戻す・・・ことになる。
・・・上手くいけばの話だが。
「あの方は今でも、待っているのかな」
「そうですルね・・・」
白狐がぽつりと語る。
預けた『部分』の影響なのか、先ほどまでよりは少し、物静かになっている。
「ボクがたまに送る思念は、受け取っておられたようですルから、きっと
ご健在なのでしょう・・・と思いますル」
◆7/4 プリエスタ/首都
過去の記憶が、ある程度戻ってからの視界は、妙に新鮮だった。
現在士官している国も、過去の記憶や思い入れが戻ったものだから、どうしても
少しは見て回りたい衝動に駆られる。
懐かしい老舗の茶屋・・・、この店を見て自分も、茶屋を開きたいと思った。
そして新しい喫茶店。小さな店ながらも、従業員たちには元気に、働いている。
長居をするつもりは無いが、立ち寄るもの悪くないと思った。
そして、街角で見かけた、懐かしい紅の髪。
戻って来たんだな、と・・・改めて実感した。
PR
この記事にコメントする
自己紹介
HN:
伽藺(カリン)・クイン
HP:
性別:
女性
職業:
アッシュ医師の妻/ナハリ軍務補佐官
趣味:
家事、お茶、お喋り
自己紹介:
医師アッシュ・クインの妻である柳の樹妖。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
最新
(01/03)
(01/02)
(10/04)
(07/06)
(07/05)
分類
通ひ路
ブログ内検索