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つかめていないのだろうなぁ。
うーん。
やっぱり、淋しいといって駄々をこねた方が、
可愛げがあるのかな。
もっとひっきりなしに、会いたい会いたいと、
告げた方がいいのだろうか。
・・・相手にも都合があるし、時間は無限にはない。
だから、自分にもっと時間を割いて、というのは、
図々しい望みだと思っている。
欲しがることより、与えることを考えよう。
何か興味を引く話題を。
様子を見に来たいと思わせるだけの材料を。
淋しくないわけ、なんか・・・ない。
でもあの人の邪魔になってはいけないと思う。
いつも笑顔で側にいたいし、幸せだと伝えておきたい。
だからなるべく、依存してしまわないように、って。
心掛けてる。
あの人はきっと自分のことを忘れないから。
忘れていないから。
手が空いたらきっと、声を掛けてくれるから。
そうじゃないのは、忙しいからだろうから。
大丈夫。常に自分のことを、考えていると言った。
疑う余地もなければ、疑うことで得られる、メリットもない。
だから信じておけばいい。
・・・淋しくなんか、ない訳じゃない。
ただ、それをぶつけたところで、何らかの良い結果が、
拓けるとは思わない。
一時的にそうなったとしても、積もる無理やストレスは、
いつか関係を冷やすだろう。
『貴方のお邪魔になりたくはないから』
嘘じゃない。
『貴方が何かに熱中している時は、集中を妨げたくないのです』
だってその方が、早くその熱が冷める。
僕のターンが来るでしょう?
でも・・・、その姿勢は・・・。
『欲していない』と、そう見えるのかな・・・。
◆
こんなところでぼやいていずに、直接言えって話かなぁ。
でもなぁ。
欲していると言えば与えられるのだろうか。
それは相手に無理や我慢を強いてはいないのか。
側にいたい。側にいて欲しい。
けれどそれに、我慢や義務感が付随するなら、その方が嫌だ。
強制というものは人から情熱を奪ってゆくから。
毎日会っても欲されないよりは、たまにしか会えないけれど、
欲されている実感を持てる方がいい。
これは僕の記憶だろうか。
それともかつて、僕が身体を借りていた人の、記憶か。
僕は・・・違う。
彼のように主張することは出来ない。
いや、出来るのだろうが、しないだけなのかな。
表面上の印象や、取る行動自体は違っても、魂の質は似ている、
むしろほぼ同じだと聞いた。
ならば僕もきっと、淋しさに我を失うと、彼と同じような行動を、
取るのだろう。
だからこそ・・・出来ない。言えない。壊したくない。
待つことしか出来ない。
でも・・・それは間違いなのかな。
聞き分けは良く、無理な主張はせず、でもそれって・・・。
・・・『つまらない存在』に、なってしまうのかな。
どうすればいいのだろう?
素直に言えと言われたが、どう伝えていいかわからない。
そうしてまた、黙りこくってしまう。
『何でもない』と言ってしまう。
信じないといけない。大事にされているじゃないか。
それ以上を望むのは贅沢だって、分かっているじゃないか。
・・・分かっているのだから。
ただ、一ついえることは、きっと自分にとって、
『素直』は鬼門だ。
多分、自分はとてつもない、底無しの欲張りだから。
どうしたらいいのかな・・・?
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。
性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。
ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。
お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。