忍者ブログ
うつつ世とまどろみの境を泳ぐ、とある妖の手記・・・らしいもの
 85 |  84 |  83 |  81 |  80 |  79 |  78 |  77 |  76 |  75 |  74 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

(ぼんやりとした瞳は、天を覆う夜桜に向けられているが、
それを映しているわけでは無かった)

・・・わからない。
『信じる』…?

どうして、信じるなんて事、出来る…の。
会って間もない相手だよ?
得体の知れない妖怪だよ??

買い物に出て、戻って来なかったら、どうするつもりだったの。
ときたま、夜中にまで及ぶ仕事での外出が、実は見知らぬ誰かとの逢瀬じゃないと、
どうして言い切れるの。

僕は…笑いながら、平気な顔で嘘をつく、妖怪だよ。
そうして生きて来たんだよ。
今だって昔の恋人…と、手紙のやり取りをしている。

なのにどうして、『信じる』なんて言える…?

わからない、わからない、
貴方は慎重なのか大胆なのか、疑り深いのか寛容なのか。

だから僕にも貴方を信じろと?
無理だよ…何かを信じた事なんて無い。
あった気もするけど、結局裏切られたのでは、無いかな。

貴方は僕を裏切らない。
思考ではわかっているけれど、感情が納得しない。
誰かを裏切るほど、貴方は表面を取り繕わない。
それがどれだけ眩しいか、貴方は分かっていない。

…あぁそうか。
そうだね、貴方には僕の自由意志は、関係が無いのだったっけ
何を考えていようと、形だけでも従っていれば、いいのかな。
泣いたり…笑ったり…。
そんなものは、不必要…で。

だったら…そうしようか…。
余計なことは考えず、従っていれば、それでいいのなら…。

貴方は僕の体を、いつだって自由に出来る。
じゃあ…心は…?
貴方は僕の心を、欲しているの?
それともそんなもの、別にどうでもいいの…?

何を考えていても、何も考えていなくても。
…従っていたら…、それで…満足??
だったら…。
もう…人形に、なろうか…。

出会ったときと・・・同じように・・・。
何も期待しなければ、きっと辛くなることも、ありません。

(ふらふらと立ち上がり、覇気のない足取りで、家に向かう)

◆

僕が、とてもとてもよく、不安がるから。
信じられていないようで、寂しいと貴方は言う。

でも、『信じる』なんてそんな事、考えたことも無かった。
不安だから伝えて。尋ねて。答えを聞いて、安堵して。
・・・そういうのは重いのかなぁ。

言葉も温もりもなくても、自分は特別なんだって、
必要とされているんだって、そう・・・思い切れる自信。
それってどこに湧くものなのですか。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
無題
私も、自然に湧くように満ちてくるものが見て見たいな・・。それとも、与えてやらなかったのかな・・
(何処か遠くを見つつ

・・元気になったのなら、良かった(にこ
ティ 2010/04/21(Wed)11:12:30 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
自己紹介
HN:
伽藺(カリン)・クイン
性別:
女性
職業:
アッシュ医師の妻/ナハリ軍務補佐官
趣味:
家事、お茶、お喋り
自己紹介:
医師アッシュ・クインの妻である柳の樹妖。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。

性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。

ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。

お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
来客
[07/10 威紺]
[07/06 ティーラ]
[06/24 威紺]
[06/23 ティーラ]
[06/23 威紺]
金魚鉢
ぼくの金魚鉢
ブログ内検索
バーコード
Copyright ©  +日々徒然+  All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  *Template by tsukika * 忍者ブログ [PR]