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うつつ世とまどろみの境を泳ぐ、とある妖の手記・・・らしいもの
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私は種族としては『土の精霊』、ルーツとしては『魔法使い』と、登録されていますが、
正確には『柳の半樹妖』、『妖術士』となります。
西洋では私のような種族のことを、ドライアドと呼ぶそうですね。

私が保持している特殊能力や魔法は

・樹妖としての身体能力
・一族の者としての特殊能力
・幼少期より訓練した魔法
・故郷で扱われている儀式魔法
・大陸に広く普及している魔法

以上となります。

このそれぞれを簡単に説明して行きますね。
d71e2001.jpg















 


◆樹妖としての身体能力◆
・変化能力
・回復能力

純粋な『ドライアド』としての能力ですね。

まず体の一部を樹木化すること。
触手などと呼ばれていますが、枝を伸ばすことなどですね。
集中しきることが出来たら、根を伸ばして地中からの栄養を吸い上げ、
飲まず食わずの状態でも生きることは出来ます。
でもこれはやりすぎると、樹妖としての生存本能の方が強くなり過ぎて、
正常な人間としての理性や思考を失ってしまいます。
なので、なるべくなら樹木化はしない方が、
人として生きていくにはいいかと思います・・・。

あと、怪我の治りを早めるというか、柳葉で出来た繭に身を包み、
外界の影響を完全にシャットすることで、回復力を上げることが出来ます。
ただしあくまで繭であるので、こちらから外界に影響を及ぼすことも、
攻撃行動を起こされたときに回避することも出来ません。
なので、樹木の檻程度の硬度はあるとしても、それを凌駕する程度の力で攻撃されれば、
抵抗の術はないでしょう。
簡単な切り傷や刺し傷程度でしたら、繭まで作らなくとも深い睡眠程度で、
完治させることは出来るのですが。

私が半妖でなく、完全な樹妖(祖母のように)であった場合、
実は本体(親樹)は別のところにあり、分体(人としての体)にはどれだけ傷を付けられても、
致命傷に至らないという能力もあったのだと思います。
しかし私は、親樹を持たない半端な樹妖であるため、この能力はありません。
今生きて動いているこの体を破壊されたら、ごく普通に死ぬのではないかと推測します。

あと弱点としては炎に弱いという部分があります。
怪我も大抵は治すことが出来るのですが、焼かれた跡だけは消すことが出来ないでしょう。

◆一族の者としての特殊能力◆
・式神支配

私の実家『暮蒔』では、何千年もの遠い過去より、妖怪との契約・混血を繰り返して来ました。

ですから今となっては民のほぼ全てに、何らかの妖怪の血が混ざっています。
私も家系を辿れば、鬼なり化性なりいろんな存在の地を、継いでいることになるのでしょうが、
今のところ大きく出てきているのは、樹妖以外ですと狗狸(動物の妖怪)が強いようです。
その中でも妖狐の影響が大きく、生まれながらに幻術系の能力が、高かったらしいです。
ちょっとした事故の影響で妖力の大半は、幼少期に封じられてしまいましたが(苦笑)。

また里には成人の儀の一環として、妖界に自ら出向いて妖と契約を結んで式とする、
というしきたりもありました。
私もそれを受けて、一応九尾の狐の幼生体を、自らの式神として支配したのですが、
現在はその狐も、他者に貸し出していて、『自らの式神』と言える存在はいません。
(儀式魔法で一時的に支配する式はいますが)

また、一度支配した式神であっても、主の力量や扱いによっては、
反逆を起こすこともあるので、いくら従順に見えていたとしても、油断は禁物です。
所詮、彼らは弱肉強食の世界に住む、妖怪たちなのですから・・・。

◆幼少期より訓練した魔法◆
・幻術

実家のある里はそういう場所ですので、幼少期からそれぞれの得意属性に合わせて、
妖怪との交渉や戦闘に有利な魔法を学びます。
私は属性が『幻』に近かったようなので、幻惑術のような人心を惑わせる術を、
主に教えられておりました。

また、それによって下級妖怪や幽霊を魅了支配し、式として扱う術も学んでいます。
ただし、これで支配した者に対する効力は、そんなに長くもないので、
(知能の低い妖怪や生物なら一週間程度、人間程度の知能のある者なら長くても数日)
『自らの式神』という扱いが出来るほどの忠誠心は望めません。

あとあくまで幻惑の術なので、実体のある何かを扱える訳ではありません。
また当然ながら、心や魂を持たない存在には、何ら影響を与えることも出来ません。

◆故郷で扱われている儀式魔法◆
・符術

里ではそういった経緯から、魔法に対する研究も盛んに行われています。
そこから生み出されたものの1つが『符術魔法』で、
これは、符に書き付けられた呪文に魔法が封じられているので、特に強い魔力を持たない者でも、
符を貼ったり投げ付けたりするだけで、込められた魔法を行使することが出来ます。
この段階でのMP消費なども解くにはありません。

ただし、符を作るにはある程度の準備と儀式、正確な製法にそれなりのMPが必要です。
ですから行使自体は誰にでも出来るとして、作成は特殊な訓令を積んだ者にしか出来ないのです。
作成時に一手順、一文字でも間違えたら、この符は発動しないものになります。

私も、この符を作るための訓練は受けているので、作成することは出来るのですが。
魔力も何もない方に護身のためとして渡したり、場所や地域を清める時などに符術は便利です。
ちなみに、呪文や文字列で魔力自体を封じた符は呪符、
召喚した式神を封じた符を式符と呼びます。

◆大陸に広く普及している魔法◆
・天魔系、ラ・デルフェス、他

これについては私が説明するまでも無いと思います。
実を、魔法の鍋で煮詰めることにより、出来上がる魔法ですね。
錬金術系魔法とでも言えばいいのでしょうか?
魔力の有無に関わらず、誰でも使える付与魔術なのは嬉しいのですが、
ご存知の通り壊れたり忘れたりすることもあるようです。

以上が、現在の私が使える能力の、おおまかな分類と原理です。
 

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自己紹介
HN:
伽藺(カリン)・クイン
性別:
女性
職業:
アッシュ医師の妻/ナハリ軍務補佐官
趣味:
家事、お茶、お喋り
自己紹介:
医師アッシュ・クインの妻である柳の樹妖。
外見年齢は20歳ほど、実年齢は20代後半。
夫との間に男女の双子あり。

性格はおっとり。
行動は良く言えば優雅、悪く言えばどんくさい。
少し急ぐとすぐ転ぶ。
ネバーランド・ナハリ国の軍務省にも補佐官として所属している。

ユエルティートという名の少女を、小鳥と思い込んでペットとして飼っていたことがあり、
人の姿を現した今でも、娘代わりとして可愛がっている。
義兄にはウィルフェア氏とティーラ氏。氏の家族や同居人諸氏とも懇意で、何かとお世話になっている。

お茶が大好きでお茶菓子も好き。
甘党で大食漢。カロリーコントロールを言い渡されるレベル。
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